「この問題分かる人」

一斉に手を上げる生徒達

ヒヨリは1人の生徒を指差す

生徒は完璧当てずっぽうの答えを黒板に書く

「はーい、残念違います」

ヒヨリはニコニコしたまま答える

生徒は残念そうに席につくこうとする

「立川さん、新作のシャンプー使ってますか?」

生徒がヒヨリの前を通り過ぎようとした時、ヒヨリが口を開く

生徒は少し戸惑った様な顔をして「は、はい」と答える

ヒヨリが生徒の髪を優しく触る

「立川さんらしい良い香りですね」

生徒の顔が微かに赤くなって居るのが俺にも分かった

「さあ、他に分かる人」

生徒からクッルっと他の生徒に向きを変えた