血液まで溶け出しそうな程アクアブルーの光を感じながら、記憶の糸をどんなにたぐり寄せても思い出すことが困難な夢のように何も覚えていない。




それでも愛香が部屋を包んでいたことだけは、五感の記憶に付箋を残し、リアル(現実)であったはずの時間はおそらくだけど砂時計の計画的犯行だったと思うしか無いのだと気づく。