落ちこぼれプリンセス


「…そろそろ本気で怒りますよ?」

マズイ…!すっごい笑顔だけど目が本気だ!この辺りが引き際かも。
…だけど…!
私はもう一つだけ不満を口にすることにした。

「じゃあ、せめてその言葉遣い止めて」

自分で思っていたよりずっと小さく、震えた声だった。

まさみは一瞬ハッとした顔をすると、考え込んでしまった。

しばらくの沈黙の後、

「分かった」

その言葉に、私はこの世界に来てから初めて笑顔になった。