「よし、じゃあ行こうか。」

僕が声をかけると遥が立った。

紫鬼がなにか言いたそうな顔をしている、

「どうかした?紫鬼」
聞いてあげた、

「え、あ、えっと、妖って基本的に夜活動するものですよね?
なんだ昼に?
いないかもしれないじゃないですか!」

呆れるな。


「もともと妖は昼でも活動してる。
ただ、夜ほどじゃない。
だが、関係ない。
今回行くのは神社だ。」

「はい。」

「神社は妖が好む場所だ。
神社はほかの所とは違う力がある。
それは知ってるだろ?」

「はい。」

「要するに神社に限り妖は昼でも活動出来る。」


「な、なるほど。」

まったく、何でこんなにしらないんだか。


ま、いいや、


「ふぅ、行こうか。」



そう言って僕らは部室を後にした