帰り道、ふと空を見上げるとすでに星が出ていた。
まだ、4月の初めだもんなぁ。
外はよく冷える。
早く帰ろう。
「明日………か。」
僕は独り言をいう。
そして、紫鬼と遥について思い出す。
紫鬼は会ったときとイメージが随分変わった。
僕を認めてくれた?それとも許した?
………こんな甘い考えは止めよう。
遥は相変わらずだったなぁ。
久々に部室に行った僕はそんな印象を受けた。
「それにしても、妖退治なんて何年ぶりだろうなぁ……」
再び、盛大な独り言を呟く。
これはもう、呟くの中には入ってないかもしれない。
そんな事を考えているといつの間にかmyアパートが見えてきた。
学校からここまで約6分。
本家の人が勝手に契約したアパート。
しかも必要ないくらいに部屋借りてるし。
「えっと、………9室…?」
自分の部屋と、その両脇、あと、
自分のへやの上の階を真上と左右同じく下の階も。
これこそホントの金の無駄遣い。
まったく、いい大人が………馬鹿みたいだ。
そして、近くのコンビニに立ち寄る。
水を一本購入する。
歩きながら飲む。
買ったばかりでまだ冷え切っている水は喉を刺激した。
「ふぅ、」
ため息に似た息をもらす。
そして、自分の部屋に着いた。
ちなみに結構いいアパートらしくて、家賃は知らないが、鍵はカードで
中も、なかなかいい感じだ。
ここは、4LDKほどだが、一部屋が無駄に広い。
まぁ、嫌じゃないけど、
今日は早く寝た方がいいな。
じゃあ、風呂入ろう。
そう考えて風呂場に向かう。
ふぅ、明日は大変だな。
そんなこんなで一日が終わった。