机の上には10枚ほどの任務用紙が置かれていた。

そう、例えば

『迷子のペットを探して!』とか、
『昔隠した宝物が見当たらない。』など、

あとは、

んー、
あまり面白そうなモノはない‥………。


あ、だけど少しだけ気になる任務がある。

その紙には
『神社の近くにアヤカシが出た。退治して下さい‥…。』
と、書いてあった。

アヤカシね、

「ねぇ、これは?」
そう言って僕はその紙を皆に見せる。

「妖………ですか」
柴鬼が微妙な顔で言った。

「あぁ、いいわね。」
零さんは気に入ったようだ。

「遥はどう思う?」
遥に紙を渡す。

「へぇ、まぁいいと思うよ。楽しそう。」
企んでるような顔で言った。

何を思いついたのか……。
どうでもいいや、


とりあえず確認しないとな。


「これで決定でいい?」
僕は皆に聞く。

「私はいいわよ」
あれ?なんだろぅ。零さんが楽しそうに見える(笑)

「俺もいいぜ」
ニヤニヤしやがって…………
ホントに何を考えているんだか……



「えっと、あの。」
柴鬼がもじもじする。

何かを言いたいのだろう。

「あ、いやか?」
別にイヤなら、変えればいいしなぁ、

すると、紫鬼があたふたする。

「あ、ち、違うんです。その、えっと、」
「ん?何?」

優しく聞いた。

「あの、蛇の毒………鬼でも瞬殺できるくらいならいいですよね…?」
うるうると涙目になっている。


でも、

瞬殺………?鬼を?


「ん?瞬殺しなくてもいいんじゃないかな?
てゆぅか、僕等を殺せるほどじゃなくても大丈夫だよ。」

少しだけ、冷や汗が流れた。




あれ?


もしかするとこの子、性格的に一番ヤバイかも(;゚∇゚)