ドンッと激しく音を立てて部室入り口のドアが開く。


そして、
「ちゃんと部活してるぅ?」
と、テンションを上げた女の人が入ってくる。


3人は、ふり返る。

僕と遥はため息をつく。


、が、柴鬼は〝誰ですか?〟と言いたそうな顔で見てくる。



仕方ない。説明しよう。

そして口を開いた。


「このひとは城花 零(じょうか れい)さん。祓い人だよ。
ついでに言うとここの先生。」


「え!?」
柴鬼が驚いた顔をした。
まぁ、当たり前か。

そして、その疑問をぶつけてきた、


「は、祓い人って言うことは、わ、私たちを………」
柴鬼はおどおどしていた。
さっきまでの勢いはどこにいったのやら………

でも、確かに僕たちは半分鬼だ。

だから、金目当ての新人祓い人などにねらわれる事がある。


そして、柴鬼の発言に答えようとしたら先生に止められる。


これは私が説明するわ、と口パクをしてきた。


「柴鬼さん。よろしく。
確かにね、祓えるのなら祓いたいわ。
でも出来ないのよ。」
零さんが話す。


そういうと柴鬼が
「ならどうして…………?」

「あなたたち鬼が強すぎるからよ。」
あっさり負けを認める。


あっさりすぎて柴気はマヌケな顔をしている。

間があいて。

「柴鬼。もしかしてさ、ねらわれたことないの?」
聞いてみる。

「え!?ねらう!?誰が!?………私を?」
この反応からしてねらわれたことないんだな。
と、思う。

「バカみたいな新人祓い人はねらうのよ。
勝てるわけがない鬼に。」
残念そうに言う。

「そうなんですか……。」
柴鬼がまじめに感心している。

実はいい子なのかもしれない。


「ま、そんなところよ。」
零さんは話をまとめた。