「なら、嫌いだったからですか?姉さんの事。

そういってきた彼女に即答する。

「そんなわけない!!!!」
泣きそうになる。


そして、続ける。
「僕だって………好きで殺したんじゃ…………ない」


刀を持つ右手に力が入らない。
そのまま落としてしまう。

「ねぇ、あなたは姉さんを本当に殺したんですか?」
今度は変なことを言い出した。

答え方は一つだ。
「それが何だ?」

そして、彼女は僕をみて言った。
「私があなたを殺そうとしてるのは、家族から聞いたからです。あなたが姉さんを殺したと、」

そして、聞く。
「だから?」
焦っている。

「わ、私はそれが真実か、分からなくなってきました。」
彼女も泣きそうな顔だった。

僕は顔をうつ伏せた。