「だって、あなたは姉さんを殺したんでしょ?」
目つきを変えた彼女が言う。


「き、君さぁ……本気で言ってるの?」
怒りを隠しながら訪ねる。

「はい。」
真顔で答える。

「ッ……………」
何も言えない。

「だから聞いてるんです。どうして刀を使わないんですか?」
倒れた姿のまま真剣な眼差しでこちらを向いてくる。

答えるべきか。

そして、答えるのなら本当の事を言うか、


脳内にそんな考えがよぎる。




答えよう。
本音で………



「質問に答えて頂けませんか?」
冷たい声だった。


「それは、き、君を殺してしまうかもしえないから……………」
言い出しにくかった。

「はぁぁ、、、先ほど聞きましたが、あなたは姉さんを殺してます。」
ため息をつき当然のように聞いてくる。

その反応に耐えられない。

「ッ…………!!!!!」
そして、無意識に刀を彼女にの首もとにあてていた。

 
すると彼女は少し驚いたように一瞬目を丸くした。

だが、彼女はさらに続ける。
「私は…………殺せないんですか?」

そんな彼女に僕は聞く。

「なんだ?殺してほしいのか?」
薄い笑いを浮かべた。

「そんなわけないでしょう」
当然のように言われた。


「なら………なおさらだ。」
と、理由にならない理由を言う。



本当は理由なんてくさるほどある。


ただ、嫌だっただけかもしれないけど。