「は? お前しか来てねーよ。」

「そうですか。ありがとう…ございます」

「あぁ。」

私はその怖い男の人をじっと見つめた。

「あ?何だよ」

「いや、あの…余計な事かもしれないんですけど…」

「だから何だよ」

「タバコは体に悪いですよ?」

「余計なお世話だよ。」

「だから余計かもって先に言ったじゃないですか。」

「っていうかお前さ、チビだな。」

何よ!急に…
確かに私の154㎝しかない。

だからってそれを言わなくてもいいじゃん…

「チビじゃないです!」

チビですけど…

「は?ちょーチビじゃん。」

カチンッ!

もぅ怒った!

「なんなんですか!」

「あ?」

「初対面の相手にチビって言うの失礼です!」

「お前何キレてんの?」

「だって…うっ…チビ…ってい…うっ」

とうとう私は怖い人の前で泣いてしまった。

「何で泣くんだよ。意味わかんねー。」

「うっ…」

「わかったよ…泣くなって!」

「うえ~ん」

私の涙はしばらく止まらなかった。