そして、学校も終わり、帰る時間になった。
「愛実!」
陽希は、愛実に近づいた。「何?」
男子のブーイングが聞こえる。……無視しよう。
「愛実って、僕と違う道だよね」
愛実はうなずく。
「うん。そうだよ。 一人じゃないから」
「そう。変な人が来たら、 教えて」
「分かった。じゃあね」
愛実は、香奈が待っている場所に行った。そして、歩き出した。愛実は、何かに気づいた。
「愛実、どうしたの?」
愛実は、後ろを向いた。
ゾンビみたいに歩く人だった。顔は、人じゃない!
未来渡人だ!未来渡人は、愛実達に向かって走ってくる。ゾンビって速いの!!
「香奈!走って!」
香奈は、首をかしげる。
「何で……。え?嘘!?何でゾンビがいるの」
「いいから、走って」
香奈は、走った。
「愛実は?」