「まぁごめんって。 それにしても…ほんと久しぶりだな、元気してたか?」 ごめん、と言われると同時にポンっと頭の上に置かれる手。 少し、ドキッとしてしまったけど、そんなの恥ずかしいから口になんてできない。 「元気だったよ。 優叶は?本当は今日だって忙しかったでしょ?」 そう、今日は優叶の大学の卒業式が行われた日。 優叶も大学の友達関係があると思うし最初は今日二人で会う約束はしてなかったけど先週、優叶の方から誘いが来た。