「っ…はぁ〜っ」 溜めていた何かを吐き出すように大きく息を吐く。 いつもの堤防の前、視界一面に広がる海。 月に照らされて輝いている海は、悠斗と会ったあの日の海にそっくりだった。 勢いをつけて思いっきり堤防の上に登る。 そのまま立って、大きくひと呼吸。 『このバカやろー!!!!!!!』 引っ越したことに。 悠斗にであったことに。 自分の運命に。 …今までの、自分に告げた、言葉。