ただこういう時、大抵のあたしの選択肢は一つ。 ざっと必要なものだけ持って部屋を出る。 「ちょっと散歩してくるー 夜ご飯帰ってきてから食べるね」 リビングに向かって少し顔だけ出す。 「いいけど… 暗いからちゃんと気をつけなさいね〜?」 「はぁ〜い」 玄関を開けて外へ。