中に入ると、久々の感覚。 部屋の中はあのころから一切変わってなくて、すごく懐かしい。 「っと、懐かしさに浸ってる時間はないんだったっ」 あたしはバッグの中から一通の手紙をだして悠斗の机の上におく。 その表には ”十香さんへ” と書いてある。 机の上にあった付箋を一枚ちぎって”十香さんによろしく!”と書いて張る。