俺はそう言って、自分の家へと向かった。 佳歩については、ほんの少しの時間で話せるようなことではない。 十香もそれを察したのか、何も言ってこなかった。 これから、たくさんの困難にぶつかって、喧嘩したりするんだと思う。 俺たちには、お互いの知らないところが多過ぎたから。 でも、その度に2人で話して、知って、前に進んでいきたい。