放課後、あたしと伊織は奏人に言われた通り図書室に来ていた。 「失礼します…」 あたしたちが図書室に足をふみいれるとそこには奏人がカウンター席に座っていた。 「遅い。 何分待たせる気だよ。」 不機嫌そうに答える奏人に伊織が口を開いた。 「人を呼んでおいてなによその態度。 さっさと要件言いなさい。」