少し歩いた後、あたしは足を止めた。 いた・・・。 見慣れた後姿。 時間がたってもやっぱりすぐにわかる。 「よしっ。 いこっか、”サクラ”。」 あたしは自分の中のもう一人の自分を呼んで、目の前に広がる青い世界の中へと足を踏み入れた。