数時間後。 葬儀が終わり、葬儀場を出た頃、あたしは再び悠斗の家に向かっていた。 お母さんはもう帰ると言って駅にいって家へ帰っていった。 驚いたことに葬儀前にはあれだけ能天気だった母も葬儀中は涙を流していた。 やっぱり、お母さんにとっては大事なおじいちゃんなんだ。 でも葬儀が終わるとお母さんはまたいつものようにのんきになっていたからそれはきっとお母さんのけじめなんだなって思った。