「今日はありかとっ!
なんか今度お礼に奢らせてね!」
「いいって、今日は俺が奢りたくて奢ったんだから」
結局あのあと俺たちは2時間ほどカフェで溜まって話していた。
久しぶりだったせいか話がたえることはなく俺の話を楽しそうに聞いてくれた十香が愛しかった。
「じゃあ、今日は甘えちゃおうかなっ」
「甘えとけ」
外はもう暗くなり初めていてまだ完全には暗くないけどこの時間に女一人で帰らせるのはあぶなかった。
「十香、俺送ってくから」
「えっ、いいよ
私の家、ここから近いし」
そう言って断る十香をなんとか俺も押し切って十香を家まで送ることになった。

