「なら、よかったな 今日は俺がお祝いで奢るからなんでもたのめよ」 「ほんとっ!!? ありがとっ!」 そう言うと十香はメニューをとってウキウキした顔で注文を選んでいた。 その姿があまりにも幼く見えて俺は思わずフッと笑った。 「どうしたの?悠斗くん いきなり笑い出して」 不思議そうに訪ねてくる十香。 俺は「なんでもないよ」とだけ答えて再びメニューを見始めた十香を眺めていた。