バッドエンドの終わり方



約束の時間。


俺は久しぶりに来るカフェで十香を待った。


コーヒーを頼んでしばらくすると十香がやってきた。


「お待たせ!


こーやって二人きり出会うのは久しぶりだねっ」


荷物を置いて席についた十香は当たり前だが以前のように参考書をもっておらず少し清々しい表情をしていた。


十香の受けた大学の合格発表はたしか今日だった。


っていうことは…


「大学、うかったよっ!」


そう言ってピースをする十香はいつもより幼くみえて可愛いと思った。






ーーーそして、この笑顔を求めている自分がいることに気づいた。