「遅れてごめん、悠斗くん 待ったよね」 「全然、俺も今きたとこだし」 今年受験を控えている十香は手のひらサイズの参考書を持っていかにも受験生、というような雰囲気を放っていた。 「なんかごめんな、受験勉強中に。」 「悠斗くんが心配することじゃないよ。 それに私だって悠斗くんに会うの楽しみできてるんだから」 そう言ってふわりと笑う十香。 こんな笑顔を無意識にだしている十香はきっと学校でもモテるんだろうな