「俺の事、嫌いになった?」 あの時そう言った悠斗の表情は忘れたくても忘れられないほどつらそうなものだった。 「そんなこと…ない。 悠斗も薄々気づいてたかもしれないけど、あたし、もうすぐ引っ越すの。 それも、もうなかなか戻ってこれないくらい遠くに。 …あたし、さっ! 惚れっぽい性格じゃん? だから…ほらっ、遠距離とか無理なんだよね それに…本当はもっと前にいうつもりだったんだけどね、 別れてほしいの」