ただ、あたしはまだ別れを伝えようとは思ってなかった。 この街を出るのまでにもまだあと一週間近くあったし、なによりできる限り思い出をたくさん作りたかった。 ーーでも、あたしはこの日に悠斗に別れを告げたんだ。