『悠斗くん… なに、してるの?』 ゆっくりとあたしの上から立ち上がる悠斗。 そしてあたしも押し倒されていた体をおこした。 「コイツは俺の幼なじみの佐倉佳歩。 ……今のはたまたま会って話してたらこいつがこけて巻き添え喰らっただけだから。」 …嘘つき。 悠斗、彼女いたんじゃん。 なのに、なんでキスなんかしたの…? 『そっ…か あなたが、佳歩さんなんですね』 あたしは名前を呼ばれて思わず振り向く。