バッドエンドの終わり方



あたしは電車を降りてケータイで時間を確認すると乗車した時間から3時間ほどたっていた。


すると、前にいた女の人がきてたコートのポケットから切符が落ちた。


女の人はそれに気づく様子もなく改札へと向かっていく。


・・・あれじゃあ通れないっ


予想通り女の人は改札前で切符がないとポケットの中やバックの中などをひたすらに探している。


あたしは急いで落ちている切符を拾い、女の人の所へと向かう。


「あのっ・・・



切符、落としませんでしたかっ?」


あたしが声をかけると女の人はあたしの方に振り向いた。



「えっ・・・


あっ、それ、あたしのですっ!


ほんとにありがとうございますっ!!!」



さっきまでは後ろ姿しか見えなかったから気づかなかったけどこの人、すっごく綺麗・・・


ゆるく巻かれた茶色いロングヘアーに整った顔立ち。


彼女の着ているベージュのロングコートにミニスカートとニーハイブーツはまるで彼女を際立たせるためだけに作られたかのようににあっていて誰もがきっと一度は目を引くような容姿だった。