だけど、そんなあたしの考えはあっさり裏切られた。 「だから、今夜よ」 「う、嘘でしょ!? だってもう”今夜”じゃん!」 「だから急がなきゃなんないのよっ ほら、早く準備しなさい」 そういって背中を押されたあたしはとりあえず自分の部屋へと向かった。 そこには旅行用バックが置かれていた。 ・・・ほんとに、うちのお母さん、どうにかしてる。