「もういいっ 絶対に優叶となんか口聞かないっ!」 そう言っていじけたようにあたしは堤防を降りた。 「サクラ、髪にカメムシついてるよ?」 堤防を降りるあたしにふとそう言った優叶の言葉に、全身に鳥肌がたつ。 「ギャッー!!! ちょ、ちょっととってよ優叶!!!!!」