「かーほっ! かーえーるーよー」 「えっ…? もう放課後だっけ…?」 伊織の声に驚きながらあたしは時計を見る。 時刻はもう5時過ぎ。 あたし、今日一日どれだけぼーっとしてたんだろうっ… 帰宅部のあたしと伊織はいつもこの時間帯にはかえってる。 伊織は容姿端麗で運動神経もいいからどこの部活からも誘いはきてるけどどれも断ってるらしい。 理由はまぁ、伊織らしい”めんどくさいから” そんなわけであたしたち二人はいつも一緒に帰っている。