ならなかったかな? 気付いたら好きって思えたし。 「ない。」 「ホント?でもまあそれは恋華が海斗を好きっていう気持ちなんだよ。」 そっか。 あたし海斗が好きなのか。 「明日香、ありがと。明日香に相談してよかったよ。」 それからあたしは家へ帰った。 はあ――…。 好きって気付いてもなあ。 「恋華どうした?さっきからため息ばっかだぞ?」 「そんなにため息ついてる?」 「帰ってきたと思ったらずっとため息ばっか。会話もしないし、どっか一点を見てため息ついてるから。」