そして、何かを引きずるような音の正体は…。
左手に持った真っ赤に染まった、オノ。
オノの大きさは、通常よりも大きいと見えるぐらいで、梨沙だと身長的に引きずらなければならない。
「梨沙…何で…何を、してるの…?」
「あのね……美紅……あんたのこと……ずっとキライダッタ……うゥン……ずットじゃ、ない……しょうご、クント付き合い始めてカラ……ダカラ……元の友達ニモドルタメニ……ショウゴクン……チョウダイ」
梨沙は、ニコニコと、子供のような無邪気な笑顔を浮かべる。
さして、一直線に翔吾の元へと向かう。
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