アイノウタ~呪われたラブソング~






倒れこんだ女子は、その後全く動きそうにない。




「おい、サヤ?」




次は男子生徒が、今度は廊下に出ることはなく、女子の名を呼んで女子の様子を見る。




「う、うわぁぁ!」




男子生徒は、女子生徒の足からお腹、そしてさらにその上を見て、腰を抜かした。



そのまま後ろへと倒れこむ。




「お、おい?どうしたんだ⁉︎」




また新たな男子生徒が一人、腰を抜かした生徒に近寄る。






男子生徒は、息をするのも絶え絶え、と言った様子で、しばらく呆然とし、その後ようやく口を開いた。




その言葉は、教室中を恐怖のどん底に叩き落とした。