「安井、落ち着け!それをこっちに渡せ!」 焦ったような担任の声は、怒鳴り声に変わった。 「……ジャま、ダ!」 その怒鳴り声さえ囁き声に聞こえるほどの大きな声で、梨沙が叫んだ。 「やめ、ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!」 ガンッ! ピチャピチャピチャ…… ゴトッ! 絶叫、破壊音、水っ気のあるものが飛び散った音。 そして、何か重みのあるものが落ちた、落下音。