「……翔吾くん………どこにいるの……?」 廊下から聞こえてきた小さな声は、翔吾の所在を問うもの。 ふと、今日見た夢を思い出した。 あれが、正夢にならなければいい。 「安井、おい、安井!止まれ!」 焦ったような担任の声。 「何だ?なにが起こってるんだ?」 「…安井は、何を引きずってんだ?」 クラス内が、ざわつく。 「梨沙……?」 ドクドクと、心臓が鳴る。 それはきっと恐怖によるものだ。