てっきり知ってるものだと思っていたのに、まさかの知らない発言。



「というわけで…CDに焼いてきました!」



「えっ?知らないのに買ったか借りたか…したの?」




いきなり出てきたCDに、びっくりして聞いた私に、梨沙はにっこりと笑って答える。


「実はねぇ〜」



カサカサと、ポケットの中から一枚の紙を取り出した。



「読みまーす。


『アイノウタは、1997年にCD化された曲。歌手、アイが恋人に向けて歌った歌。だが、アイの歌を聴いたことがあるものは沢山いるが、アイノウタを聞いたことのある者はいない。一説によると、アイノウタは存在しない。』



ね?面白そうじゃない?


でね、もっと調べたら〜…


『アイノウタは、1分30秒前後の曲である。そして…この曲を聞いたものは…呪われる』

で、そのしたの部分に〜、無料ダウンロード版ってのがあってね?


ダウンロードしちゃいましたぁ!


美紅の分もあるよーん。もち、翔吾君の分もね」