アイノウタ~呪われたラブソング~




『これは、僕の妹に起こった事だ。

・誰もいないのに、何かを指差して怯える


・見えてる者は、男


・一日目は、特に何もなかった


・2日目は、男に怯えた


・3日目は、気が付いたらいなかった


・妹婿の悲鳴で駆け付けたら、全身血まみれの妹が立っており、足元には妹婿の死体が転がっていた


・自分の首元を掻き毟り、そこから大量の血を溢れさせた


・自らベランダから飛んだ


これでおしまい。


次は、ネット上やこういう話に詳しい人に聞いたことだ。


・アイノウタを聴いたら呪われる


・アイノウタを知ったものには、女が取り憑く


・女の最優先事項は、実際に聴いた者のため、知った者と聴いた者がいれば、聴いた者の方に行く


・聴いた者に女の姿は見えない


・聴けば、3日後もしくは3日以内に愛する者を殺し、自ら死を選ぶ


・女の名前はアイ。歌手、アイ。


・男は、アイの夫


・この歌は、永遠の愛を夫と誓い合うために作った歌だという



僕がわかるのは、今のところこんなもの


死を持って2人の愛は永遠に。それが、最後の歌詞らしい。


大丈夫、歌詞をほんの少し知るぐらいなら、呪いの対象にはならない。



…女には憑かれるけどね。アイノウタを知った時点で。


実際、僕の目の前には、首をつった女がこっちをじっと見てる。


アイノウタを聞いて聞いて、と言ってきてる。』