アイノウタ~呪われたラブソング~




私に聞くよりも、現実的だと思う。



だって、今はネット社会。


情報化社会。



お母さんに聞いてわからないことも、ネットで調べればすぐに出る。



「あたしだって…調べた。昨日の、美紅の電話の後で。でも、何も出てこないの。あたしもね、美紅と全く同じ体験したんだよ?真っ赤に画面が染まったり…」




え?


どういうこと?




「おんなじ体験してるなら、なんで聞いたの⁉︎」



あれを見たから、私はアイノウタを聞かなかった。



あれさえ見てなければ、多分今頃聞いてると思う。




「だって…トイレに行ってる間にあの画面に変わってて、しかもお兄ちゃんがニヤニヤしてんだよ?毎回のいたずらかと思ってたの‼︎」



梨沙の兄は、天才と呼ばれる部類の機械的な人。


えっと…エンジニアだっけ?
あれ?それは車?



まぁ、なんとかって言う…。



「でも、美紅の話を聞いて…お兄ちゃんのいたずらじゃないって…気づいて…」




で、聞いた後にまた探したらしい。



でも、見つからなかった。