そんな単純なことに舞い上がって。 私は、いつも通り。 そして、元通り。 学校に向かって、歩みを進めた。 他愛の無い会話を楽しみながら。 学校の敷地内に入って、靴を履き替え、教室に向かう。 昨日は途中まで来てくれた梨沙はいないけれど、それがいつも通り。 違和感なんて、無い。 教室に入って、鞄の中を全部机の中に移して、鞄をロッカーの中に突っ込んで、時間を確認する。 大丈夫。 まだまだ、先生は来ない。 梨沙の姿を発見して、私は梨沙に近づいて行く。