アイノウタ~呪われたラブソング~





珍しく、夢を見ることはなかった。




目が覚めると、疲れた気な翔吾が、私の顔を覗き込んでいた。



「ごめん、疲れた?」



てっきり、私が重かったのかと、謝る。



「いや、違う違う。ま、俺実は病院抜け出して来たから、もう帰るけど」



「はぁ?」



さらっと言われた事に、驚かざる終えない。



やはり、背中の傷はまだ完治していないらしい。




「まぁ、そう睨むなよ。それより、明日からお見舞い、しばらく来なくていいから」



「へ?どうい「じゃーなー」



何でお見舞い行かなくていいの?と尋ねる前に、翔吾が遮って行ってしまった。