アイノウタ~呪われたラブソング~





ゆっくりと、確実に。



無人車のヘッドライトが、私を白く照らして行く。



遠く、微かに、真っ赤な、返り血を浴びたような色合いの車が、私を照らしていることに気付いた。



「…やば。ここ、動かなきゃ」



へたり込んでしまった体に力を込めて、立ち上がろうとした。



膝に手を乗せて、グッと力を込める。



ツンッ…!


え、ツンッ?



何かに足を取られて、ふらりと体が揺れる。



ドテン。



間抜け効果音を付けて、体が前のめりに倒れ込んだ。