翔吾のお見舞いから帰った後、夜ご飯を食べて、お風呂に入って、それからベットに倒れ込んだ。
気が付いたら、やっぱりこんなところにいた。
「……はい、毎度お馴染み。暗闇…ここ、どこ?」
今にも弱気になって、怖い想像をして、立っていることも出来なくなりそうだから、私はのんびりとした口調で、冗談でも言うように呟いた。
今から、何が起こるとか。
考えたくもない。
アイは、アイノウタを他の人に聞かせることがお望みなのか。
アイノウタを聞かせる前に、私を殺すことが目的なのか。
どっちにしろ、私にとって嬉しいことじゃないことは確かだった。
アイノウタを知ったその時点で、地獄も、死へのカウントダウンも始まってる。