青黒く腫れ上がった足に、翔吾が手を伸ばす。
ゆっくりとした動作で、翔吾の指は手形の痕を滑った。
「……っ…!」
触れられ、ピクンと震えると、翔吾が顔を覗き込んできた。
「ごめん、痛かったか?」
「うぅん」
痛かったわけではない。
ただ、少しこそばくて。
足に触れられることなんてないし。
「よかった。痛くなくて。でも、これ痛そうだな…」
ほっと息を吐いた翔吾は、まじまじと手形を見ると、眉を顰め、痛々しいものでも見るような視線を向けた。
「…なんか、コレ…。ぃゃ…」
手形を見つめ、視線を上へとずらし、何かに気付いたかのように言葉にしようとして、私がいるからか、言うのをやめる。
「え?」
聞き取り辛かったから、という理由で翔吾の方を見ると、少し考える素振りを見せた。

