そういえば…愛する者がいない場合、呪いってどうなるんだろう。




呪いからは誰も逃げられない、なら…愛する者がいなかったら、自分だけが死ぬのかな。




わからない。



分かるわけもない、か。




「はぁ…____」



ピチャン……




「?」



深々とため息を吐いた、まさにその時。



足元からそう遠くはない場所から、水音が聞こえた。




幻聴?



まさか。



夢の中で幻聴とか、あり得ないよね。



ピチョ…ポチャ…



ポコポコ…



音がどんどんと近付いて、幻聴とかそういう考えを否定して行く。