そっと首を撫でて、何もないことを確認する。
息苦しく感じるのは、きっと気の所為。
お金を払って、バスを降りた。
「ただいま、お母さん」
玄関から声を掛けると、お母さんが玄関まで来てくれた。
「お帰り、美紅。ご飯まだだから、先にお風呂入りなさい」
「うん。分かった」
エプロンを付けたお母さんが、風呂場の方を示した。
頷いて、風呂場に向かう。
靴下を脱いで、気付いた。
「え…なんで…?」
昨日、夢で女に掴まれた足首が、手形の形で青黒く腫れている。
そっと撫でても痛くないから、骨が折れてる、とかそういう異常はないみたいだけど。

