吸って_____
吐いて_____
自分が落ち着くまで繰り返し繰り返し。
落ち着いてきて、ようやく目を開ける。
恐る恐る、開ける。
大丈夫。
大丈夫。
目を開けてすぐに飛び込んできたのは、細い足場。
さっきと変わらない景色に、ホッと息を吐く。
『…ミク…バカナミク。シネバイイノニ』
「…ひあっ!」
悲鳴が漏れて、少しだけ足が滑る。
直ぐに、真後ろのフェンスに指を引っ掛けた。
落下することは免れた。
声が聞こえたのは、真後ろ。
さっきと変わらない。
ゆっくりと、滑った足を元の位置に戻して、フェンスに引っ掛けた指を軸に、後ろを振り向く。

