アイノウタ~呪われたラブソング~





そう、これは夢に決まっている。




暗いところに目が慣れてきたのではなく、ただの夢だから、私の願いを聞いて周りが見えるようになってきただけ。




まるで暗い闇に目が慣れるように、周りが段々明確に見えるようになってくる。




ぼんやりとしていた輪郭は、はっきりとした物の形に。




真っ暗で何もないと思っていた空間には、床があり、フェンスがある。




真後ろに、フェンス。




真下には、約50cm程の幅しかない足場。




一歩でも足を踏み出せば、闇に目が慣れてもなお見えない下へと落ちるのだろう。





ここは……?




今までの記憶を総動員して、絞り出す。




緑色のフェンスには、見覚えがある。




夢ならば、1度は行ったことのある場所が出てきてるはず。




……じゃあ、現実だとしたら?




呪いだかなんだかの力で、連れて来られたのなら?



私の知らない場所でも、おかしくはない。