部屋に入ろうと、ドアを開けた瞬間。
カシャン…
音を立てて、何かが落ちてきた。
私の足スレスレ。
音からして、当たってもあまり痛くはない軽さのものだと思う。
それでも、まるで私を狙って落ちたかのような物。
「何…これ…」
見れば、それは、いつかお母さんに言って捨ててもらったはずのCD。
アイノウタ。
梨沙の書いた文字で、アイノウタと書かれている。
間違いない。
捨てたはずの物だ。
「なん、で…」
捨てたはずなのに。
もう、二度と見ることはないと思っていたのに。
後ろで、アイが笑った気がした。
メニュー