アイノウタ~呪われたラブソング~




パタン、と空気を押し出すような軽い音を立てて手帳を閉じた。



「深月さん…これって、どういうことですか…?アイノウタは、呪いじゃないんですか?」




呪いなんて優しいものじゃない。



どういうこと?


どこのネットでも、アイノウタは呪いだと言っていたのに?


呪いじゃないなら、何故人は死ぬの?



「分からないわ。わたしは、まだここまでしか分かってない。また、分かったら話すわね。美紅ちゃんは、何か分かった?」




深月さんに教えられる情報なんて一つもない。



正直に言えば、怖くてパソコンも点けられない。



「……あっ」



一つだけ、ある。



梨沙が死んで、少し経ってから疑問に思い始めたこと。



「あの、本当に些細なことなんですけど…」



「なに?何でも話して」



本当に、些細なこと。



深月さんも疑問に思っているかもしれない。



でも、オカルト主人の日記には書いていなかったし、オカルト主人のように一人で確かめたのなら分からないだろうこと。