なんだろう?と思いながら、私は深月さんにくっついて、この前と同じカフェに来た。
時間はそんなにかからないというが、座った時点で長くなりそうな予感。
コーヒーと、紅茶を頼む。
しばらくして、ウェイトレスが運んできた。
深月さんは、コーヒーを一口、二口飲むと、意を決して口を開いた。
「美紅ちゃん、その後ろにいるのがアイ?」
後ろ…確かに、アイがいる。
翔吾は、そのアイを見て驚いたのか、他のものを見たのか分からないけど、後ろにアイがいるのは間違いない。
「はい。アイです。アイノウタを歌ってる歌手です」
否定する必要は無いので、頷いた。
「そう。わたしもアイノウタを知ったから、アイが見えるのよね?」
「多分、そうだと思います」
「多分?」
例外はないと思いたい。
だけど、物事に例外は付き物。
だから、断言することは出来ない。

